三尊天井・逆三尊とは｜だましや成立した具体例を用いて解説

天井圏で出現した際に上昇トレンドから下降トレンドへの転換点になる三尊天井と、大底圏で出現した際に下降トレンドから上昇トレンドへの転換点になる逆三尊、この2つはトレードをする上で非常に重要なチャートパターンです。

私は5年間ものFXトレード歴の中で様々なチャートパターンやトレード手法を試してきましたが、結局たどり着いたトレード手法は三尊天井と逆三尊を基にした手法です。

従って本記事では、実際に三尊天井と逆三尊を熟知している現役トレーダーである私が、だましや成功例を解説した後に、それらを見極めるための重要なポイントを徹底解説していきます！

この記事を最後まで読むことによって、三尊天井と逆三尊が出現した時にいつエントリーをすれば良いかが理解できるようになるので、本気でテクニカル分析を学びたい方はぜひ最後までご覧くださいね。

三尊天井・逆三尊とは

まずはテクニカル分析の初心者の方のために、下落を示唆するチャートパターンである三尊天井と、上昇を示唆する逆三尊の由来となぜ出現するのかといった基礎知識を解説していきます。

それぞれを順に見ていきましょう！

三尊天井とは

三尊天井とは一体どういった経緯で定められたチャートパターンで、天井圏で三尊天井が起こる理由は一体何なのでしょうか。

「三尊天井」というチャートパターンを動画で学びたい方はこちらをご覧ください。

三尊天井の意味

三尊天井（さんぞんてんじょう）は江戸時代の相場師である本間宗久が江戸時代に考案したテクニカル分析の方法である酒田五法の一つです。

米相場を分析する手票の一つとして開発され、現在でもチャート分析の手法の一つとして活用されています。

中央の山が高く、左右の山が低いチャートの形が仏の三尊の見た目に似ていることから名づけられたチャートの形で、人の頭と肩の形にも似ていることから、ヘッドアンドショルダーズともいいます。

三尊天井が登場するタイミングは高値圏で相場が推移しているときです。2回目の高値(中央)が1回目の高値(左肩)を超えてくるものの、そのあとに急落します。

その後、３回目の高値(右肩)で2回目の高値(中央)越えを目指しますが、超えられず下落すると三尊天井の形となります。

3つの山の間にある安値（谷）を結ぶラインをネックラインと呼びますが、3つ目の山が出来た後にネックラインを下回る（下抜けする）と相場が下落局面に転換することが多いため、売りのサインとなります。

高値がほぼ同じ高さのものをトリプルトップといいますが、トリプルトップよりも三尊天井の方が売りのシグナルとして強いと考えられています。

私が長年愛用し続けている海外FX業者の”XMTrading“であれば、13,000円分の口座開設ボーナスや最大75,000円の100%入金ボーナスを受け取ることができ、そのボーナスのみでリアルトレードをすることができます。

そしてもちろん、ボーナスのみのトレードで得た利益は全額出金することができるので、これを機にXMで稼ぎたいという方は、私が実際にボーナスのみで40万円稼いだこちらの記事を参考にしてみてくださいね！

三尊天井が起こる理由

三尊天井は売り圧力が思いのほか強いときに発生します。相場が上昇トレンドを形成している際、一定価格まで上昇すると「利益確定の売り」が発生します。

それにより、上昇が一時的にストップするのは珍しいことではありません。

利益確定の売りを上回る買いがあれば相場は上昇しますが、上昇するたびに売り圧力に負けてしまう状態になると市場は上昇トレンドに懐疑的となり、下降トレンドに移行します。

簡単に言えば、銘柄の上昇に見切りをつけ早めに利益を確定しようという動きが強まりだすのです。3回目の上昇が阻止され、価格がネックラインを割り込むと売り圧力が一層強くなります。

その結果、相場が上昇トレンドから下降トレンドに変化するのです。

逆三尊とは

続いて、上昇トレンドから下降トレンドへの移行を示唆する三尊天井の逆で、下降トレンドから上昇トレンドへの移行を示唆する”逆三尊“がどのようなチャートパターンで、なぜ起きるのかを解説していきます。

「逆三尊」というチャートパターンを動画で学びたい方はこちらをご覧ください。

逆三尊の意味

逆三尊は名前に”逆”と付いているように、三尊天井の上下逆バージョンのチャートパターンです。

チャートの谷が3つあり中央の谷が一番深く、左右の谷がそれよりも浅い形となっています。ヘッドアンドショルダー・ボトムとも呼ばれます。

逆三尊が登場するタイミングは安値圏で相場が推移しているときで、下降トレンドから上昇トレンドへ移行する際に出現することが多いです。

1度目の谷(左肩)は2度目の谷(中央)よりも浅く、3度目の谷(右肩)も2度目の谷(中央)より浅くなると逆三尊の可能性が高まります。

また、左肩から中央を形成する上でつけた高値と、中央から右肩を形成する上でつけた高値同士を結んだラインがネックラインとなり、そのネックラインを上にブレイクすると同時に大きな買い圧力を受けることが多いです。

後ほど「三尊天井・逆三尊のポイント」で詳しく解説をしますが、この時のゴールドは逆三尊の中でも”右肩上がりの逆三尊“というチャートパターンを形成していました。

このトレードはかなりの自信を持ってエントリーをしたトレードで、ゴールドのトレード手法を知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね！

逆三尊が起こる理由

下落局面の中で買い注文が増えつつある局面で逆三尊が発生します。

下落相場で売り一色である銘柄でも、ある程度まで下落すれば割安感が出てきます。そうなると「買ってもよい」と考える投資家が出始めます。

下落傾向の時に相場が少し上向けば、その段階で今まで売りポジションを持っていた人たちが利益確定をし始めます。売りポジションの利益確定が買い注文です。

強い下落トレンドのときは多少の買い注文だけで相場が上向きになることはありません。

ところが、売りが一巡してもなお買い注文が残っていれば、相場は再び上昇します。

2度目どころか、3度目も上昇する気配が見えると、市場は下落トレンドの弱まりを感じ新規の買い注文の機会と考え始めます。

そして、割安で底値だとみた投資家が一気に買い注文を入れることで相場が上昇トレンドに転じます。

三尊天井・逆三尊の成立例

三尊天井と逆三尊の基礎知識を抑えたところで、次は実際に三尊天井・逆三尊が成立した具体例を解説していきます。

これらは三尊天井と逆三尊の成立例のほんの一部ですが、私が実際にトレードをしたポイントや印象に残っているポイントを厳選しました。

それぞれを順に見ていきましょう！

ユーロドル(EURUSD)の逆三尊の成立例

こちらは2024年2月頃のユーロドルの4時間足チャートです。

約2ヶ月間に渡って下降トレンドを形成してきたユーロドルは、トレンド転換をした後に逆三尊を形成していることが確認できます。

この逆三尊はトレンド転換をしているのに加えて、左肩よりも右肩の方が高い”右肩上がりの逆三尊“を形成しています。

右肩上がりの逆三尊の右肩の深さをフィボナッチリトレースメントで測ってみると、50%付近で強力な買いサポートを受けていることが確認できます。

ここまで綺麗な逆三尊を形成することは珍しいです。

実際に私はこのときエントリーをして利益確定をしているので、その時のトレードのロジックを知りたいという方はこちらの記事か、YouTubeの動画を参考にしてみてくださいね！

ドージコイン(DOGE)の逆三尊の成立例

こちらは2023年から2024年にかけてのドージコイン(DOGEUSD)の週足チャートです。

2021年に仮想通貨バブルが崩壊して暴落していたドージコインですが、大底圏で非常に明確な右肩上がりの逆三尊を成立させたのちに、強力な上昇に至っています。

そしてその後、逆三尊のネックラインが買いサポートとして機能していることまで確認できます。

この時の仮想通貨市場は、バブル崩壊後の調整の下落期間を終え、いよいよ上昇トレンドを再開させようとする値動きが多発していた時期でした。

この頃はXMの5万円分のボーナスのみでトレードをしていて、仮想通貨の利益幅に驚愕した記憶があります。

暴騰している仮想通貨のほとんどが大底圏で右肩上がりの逆三尊を形成していたので、私は逆三尊の優位性に気づき、逆三尊と三尊天井を追及するという私のトレード手法に影響を与えた時期でもあります。

ビットコイン(BTC)の三尊天井の成立例

こちらは2021年から2022年にかけてのビットコイン(BTCUSD)のチャートです。

前回の仮想通貨バブルで現物投資や先物取引をしていた方であれば、記憶に新しいかもしれませんが、三尊天井は前回の仮想通貨バブル崩壊の起点となったチャートパターンです。

また、この三尊天井は左肩より右肩の方が低い“右肩下がりの三尊天井“であることが確認できます。

前回の仮想通貨バブルが崩壊したことによって大損を被った投資家やトレーダーがいたでしょうが、チャートを分析して”右肩下がりの三尊天井“を形成していることに気づけば、無事に逃げることができたはずです。

それでは次に、右肩下がりの三尊天井を察知して、実際に私が利益確定逃げすることができた銘柄を紹介します！

テラ(LUNA)の三尊天井の成立例

こちらは2022年のテラ(LUNAUSDT)のチャートです。

史上最高値を更新した後に右肩下がりの三尊天井を形成しています。そしてネックラインを下にブレイクすると当時に暴落という教科書通りの値動きをしています。

一時期150ドルほどの価格をつけていたテラは、右肩下がりの三尊天井を形成したことによって、正真正銘の電子ゴミになっていしまいました。

またこの頃の仮想通貨市場は、仮想通貨バブルが崩壊して市場が冷めきっている中で、格別な急騰を見せていたテラを見て、私は現物購入をしました。

まだこの頃は大学生だったので7万円ほどの投資でしたが、2倍の15万円ほどの価値になった時に利益確定をしました。

投資の神様に愛されていたのか、その頃は危機一髪のところで逃げることができました。

私が利益確定をした1週間後にテラショックが起きたのを今でも鮮明に覚えています。

三尊天井・逆三尊のだましの具体例

天井圏で三尊天井、底値圏で逆三尊が出現したからと言って、毎回教科書通りの値動きをするわけではありません。

ここでは実際に私の記憶に残っている三尊天井・逆三尊のだましの例を複数紹介していきます。

それぞれを順に見ていきましょう！

ポンドドル(GBPUSD)の逆三尊のだまし

こちらは2023年8月頃のポンドドル(GBPUSD)のチャートになります。

下降トレンドを形成し続けていたポンドドルですが、下落しても買われる状況が続き、逆三尊を形成しています。

右肩上がりの逆三尊ではないとはいえ、最後の上昇に対してフィボナッチリトレースメント61.8%で何度も買いサポートを受けた後に逆三尊を形成しています。

上昇材料として捉えることができるこの2つの根拠を踏まえると、ここでロングでエントリーをしたトレーダーは多かったのではないでしょうか。

ドージコイン(DOGE)の逆三尊のだまし

こちらは2024年4月のドージコイン(DOGEUSD)のチャートになります。

非常に形のきれいな逆三尊を形成した後にネックラインを上にブレイクしていますが、上昇反発は続かずに売られる展開が続いています。

先ほど解説した逆三尊のだましの例と同様に、右肩下がりの逆三尊を形成していることが確認できます。

逆三尊の成立例で解説した逆三尊は2つとも”右肩上がりの逆三尊“でしたが、だましの例で解説した逆三尊は2つとも”右肩下がりの逆三尊“です。

もちろん参考となるチャートはこれら以外にも無数に存在しますが、5年間トレードを続けてきた私の経験を踏まえると、初心者の方は特にロングでエントリーをするなら右肩上がりの逆三尊のみに絞るべきだと考えています。

右肩上がりの逆三尊で利益確定をした実際のトレードはこちら↓

ポンドドル(GBPUSD)の三尊天井のだまし

こちらは2024年5月のポンドドルのチャートになります。

下降トレンドから上昇トレンドに切り替わった後に、その上昇の天井圏で三尊天井を形成していましたが、“右肩下がりの三尊天井”を否定すると同時に上昇トレンドを再開させています。

三尊天井が成立するのを狙ってショートでエントリーをしてきたトレーダーたちの大量のロスカット注文を巻き取りながらも、新規の買い注文で急騰に至った形です。

こちらのレポートは、公式LINEを追加していただいた方限定で発信している為替通貨ペアの相場分析レポートです。

私は為替通貨ペアの相場分析レポートと仮想通貨の相場分析レポートを毎週更新しているのですが、環境認識に加えてエントリーポイントの解説をすることもあります。

実際にこのポンドドルのエントリーポイント解説を読んで、利益確定をしていらっしゃる方もいました。

ポンド円(GBPJPY)の三尊天井のだまし

こちらは2023年6月から10月にかけてのポンド円(GBPJPY)のチャートになります。

2022年から2023年にかけて為替通貨ペアのトレードをしていた方であれば記憶に新しいかと思いますが、円安相場の影響を受けて、ポンド円に限らずクロス円は強力な上昇トレンドを形成していました。

強力な上昇トレンドを形成した後に天井圏で右肩下がりの三尊天井を形成していたので、この時は私もショートでエントリーをする準備をしていたのを覚えています。

ポンド円は日足の三尊天井をまだ否定はしていない

最終防衛ラインは183.735円

ここをブレイクすれば三尊ショート勢のロスカットを全て巻き込んでぶち上げるのでは？ pic.twitter.com/3CeUchhHl9

— 逆三尊の綾鷹【FX＆仮想通貨トレーダー】 (@FX_Ayataka) October 31, 2023

この頃は私がまだYouTubeでの情報発信をしていなかったのに加えて、X(旧Twitter)においても本格的な情報発信をしていない時期でした。

三尊天井や逆三尊に関する知識が深まった今の状況で改めてこの時の相場を振り返ると、また変わった景色が見えるのも、トレードの面白いところですよね！

三尊天井のだましを使ったトレード手法はこちらの動画で解説しています↓

三尊天井・逆三尊のポイント

ここまで三尊天井と逆三尊の成立例とだましの例を解説してきましたが、いずれも”右肩の高さ“を比較するということが大切であることが理解できたはずです。

しかし三尊天井と逆三尊をトレード手法に落とし込む際の重要なポイントはそれだけではありません。

それぞれを順に見ていきましょう！

ロウソク足の実体で判断をする

そもそも三尊天井・逆三尊の形を認識する際は、ロウソク足のヒゲではなく実体を見て判断をします。

ロウソク足の実体を見て、右肩上がりの逆三尊なのか右肩下がりの三尊天井なのかを判断するということです。

私は5年間のトレード歴がありますが、今までのトレードライフの中でチャートを見なかった日はありません。

何千本、下手すれば何万本の水平線やトレンドラインを引いてきましたが、その経験を元にロウソク足のヒゲより実体の方が重要であるという結論に至りました。

水平線の正しい引き方を詳しく学びたい方はこちらの動画をご覧ください↓

左肩と右肩の高さを比較する

三尊天井・逆三尊の成立例とだましの例を紹介する中で、左肩と右肩の高さを比較するべきだということは何度も解説をした通りです。

三尊天井と逆三尊を元にトレード戦略を立てる際はロウソク足の実体に水平線を引いて、ロングとショートのどちらに優位性があるのかを判断するようにしてください。

また、逆三尊のだまし(否定)を使ったショート戦略や、三尊天井のだまし(否定)を使ったロング戦略を立てることもできますが、まずは右肩下がりの三尊天井と右肩上がりの逆三尊を狙うのをおすすめしますよ！

フラクタル構造を理解する

日足チャートや4時間足チャートで右肩下がりの三尊天井や右肩上がりの逆三尊が出現したからと言って、短期足の値動きを分析せずにエントリーをするのは危険です。

例えば日足チャートで右肩上がりの逆三尊を形成している場合は、4時間足チャートや1時間足チャートなどの短期でどのようなチャートパターンを形成しているのかを確認しなければなりません。

その一つの例として、上記の画像は「右肩上がりの逆三尊の中の右肩上がりの逆三尊」を形成している例です。

これは三尊天井・逆三尊を使ったトレード手法に限ったことではなく、いかなるトレード手法を極める際にもフラクタル構造への理解は必須です。

なぜなら、フラクタル構造を理解することによってエントリーポイントが厳選され、非常に良いリスクリワードが取れるトレードができるようになるからです。

三尊天井・逆三尊に関するまとめ

本記事では、実際に三尊天井と逆三尊の2つのチャートパターンをトレード手法の要として活用している私が、それらの成立例とだましの例を踏まえた上で、重要なポイントを徹底解説してきました。

実際に私がトレードをした三尊天井・逆三尊をトレード履歴を基に解説を進めたので、三尊天井・逆三尊というチャートパターンについて理解を深めることができたはずです。

これほど内容が濃い情報発信をしているトレーダーは私以外にいません。

そして私はこれほどの有料級の情報を無料で発信し続けるのに加えて、公式LINEではこの記事よりもさらに有益な情報をしています。

これを機に私が独学で培ってきたテクニカル分析を本気で学びたい方という方は、私の公式LINEを追加することをおすすめします！